看護師として働いていると多くの人が一度は、
- 「私って看護師に向いてないのかも…」
- 「看護師がもう嫌になってきた…そもそも向いてないんだよね…」
などのように感じてしまうと思います。
私も新人看護師時代はもちろん、経験を積んで先輩看護師となった時も
「自分は看護師に向いてないんじゃないか」と悩んだことがありました。
今でも看護師として働き続けられているのは、
自分なりの対処法を試した結果うまくいったからだと言えます。
そこで今回は、自分が看護師に向いてないと悩んでいるあなたに向けて、
- 向いてないと思う理由
- 向いてないと感じる人は多いこと
- 看護師に向いてないと感じやすい人の特徴
- おすすめの対処法
を実体験ベースでお話ししていきます。
「看護師に向いてない」と感じる人は少なくありません。
しかし、向いてないと感じる理由を知り、
自分に合った対処法を試すことで働きやすくなることもあります。
看護師に向いてないと思ってしまう理由

看護師として働いている人の多くが一度は「向いてない」と思ってしまう理由をまずは知りましょう。
理由を知れば、あなたが今後どう行動するべきなのかが少しずつ見えてくるかもしれません。
①プレッシャーや責任の重さが大きい
看護師という職業は、人の命を預かる仕事でもあるので、
プレッシャーや責任が大きいという特徴があります。
学生時代の実習ではあまり感じなかったプレッシャーや責任を、
就職した途端に感じるようになるため、それが嫌だと思ってしまう人も多いのです。
もちろん私も人の命と向き合う責任の重さを感じて何度も
「自分は看護師に向いてないんじゃ…」と感じることがありました。
しかし、真剣に仕事へ向き合っているからこそ、
乗り越えた先で看護師として活躍できたと感じることも少なくありません。
だからこそ私は、プレッシャーや責任の重さを実感してしまう人ほど、
看護師に向いてないと思って辞めてしまうのではなく、続ける選択もあると知って欲しいのです。
②人間関係が複雑
看護師は他の看護師はもちろん、他職種ともコミュニケーションをとって、
患者さんに合った医療を届ける必要があります。
看護師だけでも、医師だけでも成り立たないので、関わる人が多くなり、
どうしても人間関係が複雑になりやすいのです。
特に新人看護師にとって職場の人間関係や雰囲気が働く上で重要なことが多いです。
職場がギスギスしていたり、先輩に声をかけにくかったりすると、
成長しづらい環境になり、自分は看護師に向いてないのかもと責めてしまう原因になります。
③常に勉強が必要
医療業界は常に進化しているので、新人でもベテランでも日々勉強が必要です。
もちろん、ベテランは今までの知識をもとに新しいことを吸収するので、
新人看護師よりも楽なことが多いです。
それでも勉強を怠ってしまうと知識のアップデートができず、
患者に適切な医療を提供できなくなりますよね。
勉強が苦手な人や人の意見を取り入れる柔軟な考えができない人は、
職場内でも浮いた存在となり、看護師が向いてないのかもと感じる可能性があります。
私も新人看護師時代は、毎日勉強する時間を確保しても先輩からは足りないと言われて、
- 「私の要領が悪いから怒られるんだ…」
- 「他の人はできてるのに、それができない私って…」
などのように考え、最終的に「看護師に向いてないんだ」と思ってしまっていたのです。
④苦痛に感じる業務が多い
看護師の業務は、医師の処置の介助や点滴管理、食事介助、おむつ交換など多岐にわたります。
そのため、苦痛を感じる業務が多くなればなるほど
「看護師に向いてない」と感じてしまう可能性があります。
特に新人看護師時代は覚えることが多く、
業務の中で苦手意識のあるものが出てきてもおかしくありません。
どの業務に苦手意識が出るかは個人差が大きく、
おむつ介助などの介護系が苦手な人もいれば、注射系などの医療技術が苦手な人もいます。
技術面は病院で働く看護師には必須になることが多いので、
不器用な自分と器用な同期を比べて劣等感を感じてしまう人もいるでしょう。
そうなると他の人と比べて自分は看護師に向いてないなと感じてしまうのです。
⑤ミスをするのが怖い
一度でもミスを経験したり、小さいことで先輩に責められたりすると、
ミスをする自分を想像して積極的に動けなくなることがあります。
そのせいで周りの看護師から嫌味を言われるようになり、
さらにミスが怖くなるという負のループに陥ってしまうことがあるのです。
そこまで自分を追い込んでしまうと、
- 「もう看護師なんて辞めたい…」
- 「私は看護師に向いてないんだ…」
など看護師自体が嫌になって辞めてしまう原因にもなり得ますよね。
ミスをするのが怖くて自分は看護師に向いてないと思う状況を放置していると、
看護師を辞める選択をとってしまう可能性があるのです。
⑥身体的・精神的に負担が大きい
看護師という職業は身体的にも精神的にも負担が大きいことが多く、
自分には向いてないと感じてしまう人もいます。
例えば、身体的負担を大きく感じる人は、
- 体位変換
- おむつ交換
- 夜勤などの長時間勤務
などを苦痛に感じる人が多く、精神的負担を大きく感じる人は、
- 人間関係
- 人の命を預かる責任
- 人の死に立ち会う
などで苦痛を感じることが多いです。
私の場合は新人看護師時代は精神的負担を大きく感じていましたが、
今では身体的負担の方が苦痛を感じるようになりました。
このように経験や健康状態などで負担だと感じることに差ができるので、
新人やベテランなどに関わらず「誰でも看護師に向いてないんじゃないか…」
と思うことがあるのです。
看護師に向いてないと思うのはあなただけじゃない

私はこれまで新人看護師時代はもちろん、ある程度経験を積んだ今でも「看護師に向いてない」と思うことがあります。
今あなたが感じている向いてないかもという思いは、誰しも一度は感じたことがあるのだと知ってくださいね。
①新人看護師の多くが一度は感じる
新人看護師として働き始めると、さまざまな状況で
「私は看護師に向いてないかも…」と感じることがあります。
例えば、
- 先輩看護師との人間関係がうまくいかない
- 注射系など手先の器用さを求められる業務が苦手だと感じる
- 優先順位をつけるのが苦手
- 知識不足でインシデントを起こしてしまった
など挙げはじめるとキリがありません。
新人看護師時代は初めてのことばかりなので、慣れるまで時間がかかりますよね。
だからこそ、慣れるまでの間は「自分は看護師に向いてないかも」と感じやすいのです。
私も人間関係に悩んだり、インシデントを連発したりして何度もそう思いました。
今考えれば「そこまで落ち込む必要なかったのに」
と思うようなことでも悩んでしまっていたのだと実感しています。

新人看護師ならではの悩みについて詳しく知りたい人は、こちらの記事で詳しく解説しています。
②ベテランでも感じることがある
ベテランになると、管理職の代理をしたり、医師との関わりが増えたりと
新人時代とは違ったことで看護師に向いてないかもと感じる人もいます。
私の場合は、新人時代に何度も思ったことに比べると、経験を積んだ時はそこまで感じませんでした。
しかし、友人は経験を積んでからの方が向いてないと思ったそうです。
例えば、
- 新人育成に携わる
- 委員会の主要メンバーになる
- 看護研究をしなくてはいけない
- タイミングを見計らって医師への指示確認
- リーダーとして他看護師をまとめる
などの業務で向いてないと感じたそうです。
業務内容によって向き不向きがあるので、
- 「新人時代は苦労したけど経験を積んだ今は楽」
- 「新人時代もベテランになっても向いてないと感じる」
- 「新人時代は楽だったけどやることが増えた今向いてないと感じる」
などのように人それぞれのタイミングで向いてないと思ってしまうことがあります。
③「向いてないと思う=向いてない」とは限らない
意外と見落としがちなのが、あなたが今感じている「向いてないかも」という感情が、
実際に看護師に向いてないかどうかは別物なことです。
先ほどお話したように業務内容によって、向いてないと感じるタイミングは違います。
だからこそ、あなたが今の業務で向いてないと感じていても、
看護師全体の業務で考えると「自分にあってた」と思う人もいるんです。
私も新人看護師時代は、何度も「向いてないから辞めよう」と思っていましたが、
今でも看護師を続けられています。
もちろん、人によっては看護師を続けても「やっぱり違う」と思って辞めてしまうこともあります。
あなたが本当に看護師に向いていないのかを確かめるためには、
ある程度仕事を続ける必要がありますが、無理をし続けて身体を壊しては意味がありません。
まだ続けるべきか、辞めてしまうのか悩んでいる人は、この後お話しする
「看護師に向いてないと感じる人の特徴」や「おすすめの対処法」を読んでみてくださいね。
看護師に向いてないと感じやすい人の特徴

続いて、私が思う看護師に向いてないと感じやすい人の特徴をお話しします。
当てはまるからと言って「絶対に看護師を続けられない」というわけではありません。
以下の特徴に当てはまっているのなら、改善できるように行動してみてください。
①コミュニケーションが極端に苦手な人
看護師は、さまざまな人とコミュニケーションをとる必要があります。
例えば、
- 患者さんとコミュニケーションをとり、情報収集をする
- 他の看護師とコミュニケーションをとり、業務を円滑に回す
- 他職種とコミュニケーションをとり、患者さんに最適な援助を行う
などどの行動を取るにしても、コミュニケーションが重要になるのです。
ちょっと苦手程度なら工夫次第で改善できますが、
極端に苦手な場合は向いてないと感じてしまうかもしれません。
苦手だと自覚がある人は、まずコミュニケーションが得意な人の真似から始めるのがおすすめです。
応答の仕方や人との関わり方、表情などを真似するだけでも
少しずつ苦手意識が減っていくと思いますよ。
②ミスを引きずってしまう人
看護師として働いていると小さなミスは毎日のように経験するものです。
新人看護師とベテランの違いの一つは、そのミスをカバーできるかどうかだと私は思います。
新人の時期はミスをカバーできるほどの経験がないことが多く、
報告をして先輩にカバーしてもらうことも増えるでしょう。
だからこそ、インシデントも増えるのですが、そのミスを引きずってしまうと、
積極的に行動できなくなり、周囲の人からの評価が下がってしまう可能性があります。
ベテラン看護師は、ミスをしたとしても自分でカバーできる知識と経験があるので、
インシデントにまで発展しないこともあります。
今すぐにベテランのような考え方をする必要はありませんが、
ミスを引きずっていい方向に進むことは少ないので、
引きずりすぎる性格の人は看護師に向いてないと思うかもしれません。
③咄嗟の判断に苦手意識がある人
看護師の仕事はルーティンでできる仕事と、咄嗟の判断が必要になる仕事があります。
例えば、
- 緊急対応
- 医師の処置の介助
- 転倒時の対応や観察
- 患者の症状が悪化した時
などに咄嗟の判断が必要になります。
独り立ちしたばかりの新人看護師が咄嗟の判断に迷うことは当たり前ですが、
ある程度経験を積んだのに咄嗟の判断が苦手な人は
看護師に向いてないと思ってしまうかもしれません。
1分、1秒が患者の命に関わる可能性があることを理解して、
知識を増やせる人は咄嗟の判断が苦手でも今後は苦手意識が減る可能性があります。
だからこそ、今のあなたが判断に苦手意識があるのなら、
少しずつでも勉強をして知識を増やしていくのがおすすめです。
④柔軟な考え方が苦手な人
看護師は常に優先順位をつけて行動しなければなりません。
さらに、自分の手が空けば忙しい看護師のフォローに回ったり、
誰がやってもいい仕事を率先してやったりしなければならないことが多いです。
だからこそ、自分のルーティンの中だけで仕事をしたいという柔軟な考えが苦手な人は、
看護師に向いてないと思ってしまうかもしれません。
優先順位をつけるのが苦手だったり、柔軟な考え方がわからないという人は、
まず自分に振られた業務の中だけでも優先度を考えてみてください。
そうすると仕事の効率が少しずつ上がって、時間が空くタイミングができるかもしれません。
そのタイミングで他の看護師に声をかけるだけでもあなたの印象は良くなり、
周囲の看護師からの評判も良くなることが多いです。
少しずつ優先順位や柔軟な考え方を身につけていくと、
緊急時にも役に立つのでこの機会に取り入れてみてくださいね。
⑤勉強が嫌いな人
看護師に関わらず、医療業界に携わる人は日々勉強をしなければなりません。
昨日は分からなかった治療法が今日は有効だと認められるなんてこともあるんです。
だからこそ、医療知識を常に最新のものにアップデートしていく必要があります。
もちろん最初は基本的な知識を深めるのが最優先ですが、
慣れてきたら少しずつ新しい知識も増やさなければなりません。
したがって、継続して学ぶ姿勢がない場合は、
仕事を続ける上で苦労する場面が増える可能性があります。
私も胸を張って勉強が好きだと言えるほどではありません。
しかし、毎日は無理でも疑問があった時などはすぐに調べるようにしていますし、
聞かれて分からないことは必ず勉強するようにしています。
私のようにその場に合わせた勉強ができるだけでも十分なので、
少しずつ勉強をしていけるようになるといいですね。
看護師に向いてないと感じる人におすすめの対処法

最後に、看護師に向いてないと感じている人に向けて、今から取り組める対処法をお話しします。
実際に私が行った対処法もあるので、役に立つはずです。
①なぜ向いてないと感じるのか考え、解決策を見つける
看護師に向いてないと思ったのなら、まずは「原因と解決策」を見つけるのがおすすめです。
例えば、
- プレッシャーが大きい→咄嗟の時に対応できるように知識を増やす
- コミュニケーションが苦手→得意な人の真似をする
- 勉強が苦手→興味のある分野から取り組んでみる
- 苦痛に感じる業務がある→苦痛を感じない工夫をする
- ミスをするのが怖い→他の人のインシデントを読み込む
- 負担が大きい→環境を変えてみる
などのように自分にあった方法で解決策を見つけてみてください。
ただ、排泄介助やコミュニケーションなど原因によっては
「慣れ」が解決してくれるものもあるので、今すぐに解決できるとは言い切れません。
そのような場合は、もう少し頑張ってみるのもいいでしょうし、
他の対処法を試して「やっぱり無理だ」と辞めてしまうのもいいと思います。
②他の看護師の真似をしてみる
他の看護師の真似をすると意外とうまくいくことがあります。
特に人間関係やコミュニケーションなどの悩みは、
他の人の真似をすることで少しずつ改善するかもしれません。
私も新人時代は学生の時のような人間関係を想像して行動していましたが、
すぐに違うと気づいて他の人の真似をしました。
例えば、
- 自分のプライベートな情報を出さない
- 心の中で何を思っても笑顔を作る
- 否定も肯定もしない
などを心がけるだけでも職場で苦痛を感じることが減りました。
もちろん、職場の雰囲気や状況によって対処法は変わってくるので、
私の真似をするというよりもあなたの近くにいる看護師の真似をする方がうまくいくでしょう。
③できなかったことよりもできたことに目を向ける
自分自身を責めてしまう責任感の強い性格の人は、
「できなかったことよりもできたことに目を向ける」という方法もあります。
特に新人看護師時代はミスをして落ち込むことが多いと思います。
だからこそ、一つのミスで夜な夜な泣くのではなく、
1日の中でできたことを振り返るのがおすすめなのです。
そうすると、ミスもあったけどできたこともあるという事実に気づける日もあるでしょう。
例えば、
- 患者さんから「ありがとう」と言われた
- 1人でできる業務が増えた
- 今日も1日乗り越えられた
などの小さなことでも自分を褒める癖をつけていけば、
いつの間にか自然とミスよりもできたことに目が向けられるようになるはずです。
④勤務形態を変えてみる
ここまでの対処法を取り入れてみても「自分は看護師に向いてない」と思ってしまう状況なら、
勤務形態を変えてみるのも1つの手です。
私も以前は正社員として働いていましたが、今は持病のこともあり今はパートとして働いています。
特に責任やプレッシャーが嫌な人は、
パートに変わるだけでも精神的に楽になることが多いです。
パートは精神的にも身体的にも正社員より楽になりますが、
ボーナスがなかったり、休むと給料が減ったりなどデメリットもあります。
だからこそ、勤務形態を変えるのは他の対処法を試してみてダメだった場合の保険
のように考えておくのがいいでしょう。

私がパートになった経験について、以下の記事で詳しく解説しています。
⑤転科や転職を視野に入れる
勤務形態を変えてもダメだったり、職場から離れたいと思ったりする場合は、
転科や転職を視野に入れるのもいいでしょう。
私も新人看護師時代に人間関係で悩んで精神的に落ち込んだ時に、転科をした経験があります。
私の場合は転科でうまくいきましたが、
転科ができない職場や場所自体が嫌な場合などは転職があってることもあります。
もちろん、転職も転科もしなくて済むのが1番ですが、
あなたの心や身体を守るために必要なら、行動してもいいと思います。
看護師は働き方の選択肢が多いため、環境を変えることで働きやすくなる人もいます。
だからこそ、「今の職場があってない」「環境を変えて一から学び直したい」
などの場合は、転職や転科という選択肢があると知っておいてくださいね。
看護師に向いてない=看護師を続けられないではない
看護師として働いていると、「私は向いてないかも」と思うことが何度もあると思いますが、
そう感じるのはあなただけではありません。
私も過去に同じように悩んでいました。
しかし、今でも看護師として働き続けることができています。
だからこそ、今の職場で看護師に向いてないと感じてしまっても、
看護師を続けられないというわけではないと知っておいてほしいです。
看護師に向いてないと感じているのなら、
- なぜ向いてないと感じるのか考え、解決策を見つける
- 他の看護師の真似をしてみる
- できなかったことよりもできたことに目を向ける
- 勤務形態を変えてみる
- 転科や転職を視野に入れる
などの対処法を試してみてください。
「向いてない」と感じる理由は人それぞれですが、原因を整理し、
自分に合った働き方を選ぶことで看護師を続けられる可能性は十分あります。
いつかあなたに合う職場に出会えて、看護師として生き生きと働き続けられるのを願っています。




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