持病で働けない時期があると、誰だって不安に感じます。
私も持病が発覚して安定するまでの間、約4年ほど働けない時期がありました。
働けない時期は、さまざまな不安が押し寄せ
「なんで私は普通に生活できないんだろう…」
「このまま何もできない自分でいいのかな…」
と自分を責め続け、涙が止まらない夜もありました。
今振り返って思うのは、
「不安は完全には消えなかったけれど、少しずつ行動することで気持ちは楽になった」
ということです。
この記事では、
- 持病で働けない時に感じた不安
- 少しでも不安を和らげるために実践した工夫
- もう一度働けた今だからこそ思うこと
について実体験を交えながらお話しします。
働けない自分を責めて、つらくて苦しい時間を過ごしているあなたの心を少しでも楽にできたら嬉しいです。
持病で働けない時、私が感じた不安

不安にはお金・将来・孤独など様々あります。
働かないと時間を持て余すようになり、不安や悩みから自分を責めてしまう人もいます。
まずは、私が実際に感じていた不安を知って、
「悩んでいるのは自分だけじゃない」
という事実を知ってください。
そうすることで、
- 「そう思ってたのは私だけじゃないんだ…」
- 「私が感じている不安はおかしくないんだ…」
と自分1人だけの世界から一歩外へ踏み出せるかもしれません。
①お金がなくなる焦り
働けない期間が長くなればなるほど、心配になって来るのが「お金」です。
私の持病が発覚したのは23歳でした。
20歳から働き始め、地方から都会の職場に就職しました。
都会での生活が楽しく貯金をするなんて考えてもなかったのです。
そのため、持病が発覚した時に貯金はほとんどありませんでした。
さらに、持病が発覚してすぐ、ドクターストップで働けなくなりました。
発覚後に貯金をする余裕もなかったのです。
そこから入院と手術を繰り返し、貯金はあっという間に底をつきました。
治療と生活費のために、一時は借金までしたことがあります。
- 口座の数字がどんどん減っていく
- 病気が良くなるかも分からないのに借金をする
などの状況に不安を感じ、何度も夜な夜な泣いたものです。
②いつまで治療が続くかわからない
病気が発覚してから、
「治療が終わるまでどれくらいかかるかはっきり分からない」
ことも私は不安に感じていました。
- 治療が終わるまでお金はもつのか
- いつまでこの苦しみを味わうのか
- 痛みから解放されることはあるのか
- 何回手術をすれば治るのか
などの疑問がどんどん湧いてきて、自己嫌悪に陥っていました。
主治医も「あと何回手術したら治るよ」なんて軽々しいことは言えません。
それどころか私は、診断を受けた時に、「一生治ることはない」と伝えられました。
そのため、私の治療目標としては「普通」に生活できる程度まで回復することでした。
医師に言われた時は、この目標にすぐ同意できましたが、家に帰ると
「普通に生活できる程度って何?もう私は普通じゃないの?」
「なんでこんなことになったんだろう」
と自分を責めて、全てが嫌になっていた時期もあります。
治療がずっと続く可能性がある人や未来が不透明な人ほど、私のような不安に駆られると思います。
③働けない自分を責め続けていた
持病で働けない時期があると、働けない自分を責めることもありました。
同年代の友人は、当たり前のように毎日楽しそうに過ごしています。
そんな中、自分だけが世界の中で取り残されたように感じてしまうのです。
「働けない=出来損ない」みたいな風に考えてしまい、
「どうせ自分は…」
などと全てにおいて暗く考えてしまうようになりました。
私の場合は、お金への不安が一番大きかったです。
というのも、働けない状態になっても、十分に生活できるほどお金に余裕があれば、
「お金の不安が少なければ、もっと治療に集中できたのではないか」
と思うのです。
お金もなく、稼ぐ手段もないというどうしようもない状況に、
「光の見えない暗いトンネルの中を進んでいるような感覚」でした。
④1日が終わるだけで苦しかった
健康に過ごせている人にとって、 1日が終わると
「今日も頑張ったな〜」
「今日も疲れた〜帰ったら〇〇をしよう!」
などと思えるでしょう。
しかし、持病があり働けない状況の時の私は
「あぁ…今日も何もできずに1日が終わってしまった…」
「何のために1日を過ごしてるんだろう…」
などと考えてしまいました。
私の場合は体調が悪く、何もできない状況だと、精神面も不安定になりやすいです。
夜を迎えると不安や焦りで悲しくなり、満足に眠ることもできなくなります。
そして昼夜逆転してしまい、また自己嫌悪に陥る。
夜は暗く、周囲も寝静まるので精神的にも暗くなりがちです。
私も不安に押しつぶされそうになって泣くのは、大体夜でした。
持病があって働けないと外出する機会も減る場合があります。
不安でいっぱいになるからこそ、1日が終わるだけで苦痛や不安を感じるのだと私は思います。

何もできない日がつらい場合は、以下の記事を参考にしてください。1日が寝て終わる時があってもいいと知れるので、あなたの役に立つかもしれません。
⑤周囲から置いていかれる不安
働けない期間があると友人や同年代の人たちから置いていかれる不安に駆られます。
私が無職の間も、健康で働いている人は着実にキャリアを築いています。
職場の不満や日常生活で楽しかったことなどの会話に入れず苦しかったです。
会話に入れないからこそ、働けてないことに負い目を感じて引っ込み思案になりました。
そして、友人たちに会うことがほとんどなくなりました。
いくら仲の良かった友人でも、
「今外の世界の話を聞くのは精神的に良くない」
と私は判断したのです。
無理して会話に入る必要がなくなり、精神的には良かったと思います。
しかし、「持病に関する不安や悩みを打ち明ける相手もいなくなった」
ので、ますます1人で抱え込むことになりました。
でも、「つらい」や「苦しい」などの負の感情を受け止めるのは、相手にも負担がかかります。
お互いの精神的な安定のために離れるのは、いい選択だったのかもしれませんね。
当時の私は人の心配などしている暇はなかったので
- 「どうして自分だけこんな思いをしなくちゃいけないの」
- 「友達は楽しそうに暮らしてるのに、自分だけ置いていかれてる」
などイライラして悲しくなったのを今でも覚えています。
⑥SNSを見るのが辛かった
私は持病で働けない不安を抱えている時、SNSを見るのがつらかったです。
特にキラキラ系の投稿を見たくなくて、アプリ自体をアンインストールしたこともあります。
自分が苦しんでいる中で、楽しそうに遊んだり、仕事の愚痴を投稿している様子を見ると、
「この子は健康で悩みとか不安なんてないんだろうな…」
「私は働くこともできないのに、愚痴ばっかり…」
などイライラしてしまうのです。
さらに同年代が自分で働いたお金で生活をしているのを見ると、
私は「健康な人が当たり前にやっていることができない」
と感じて不安が増したのを覚えています。
⑦周囲の人の目線
私が今持病で働けてないと知っている人は事情を分かってくれます。
しかし、時折「全く知らない他人からはどう思われるんだろう」と怖くなります。
例えば、
- 平日だけど買い物をしている時
- いつも家にいるのが近隣の人にバレた時
- 久しぶりに親戚に会う時
など「周りにどう思われているか」がすごく気になりました。
みんな声には出さないけど、
「こんな時間に買い物?あの子は働いてないのかしら」
「いつも家にいるけど何をしてる人なんだろう」
などと心の中で思われているかもしれないと考えるだけで、嫌な気持ちになりますよね。
実際には、周りの人はそこまで他人に興味がないことが多いです。
しかし、当時の私はそれに気づけないほど追い込まれていたんだと思います。
持病で働けない不安は、働けるようになるまで完全になくなることはないかもしれません。
しかし、私なりに働けなかった約4年という長い時間を過ごす間に考えついた
働けない不安を和らげた工夫
について次はお話ししますね。
持病で働けない不安を少し和らげた方法

持病で働けない不安って本人か同じ経験をした人にしか分からないと思います。
私は、働けない期間が長くなればなるほど不安も大きくなりました。
しかし、治療が少しずつ進むと、比較的体調のいい日も出てくると思います。
そんな時に私が実践していた、働けない不安を少し楽にする方法をお話しします。
①傷病手当を受給する
お金関係の不安が大きかった私が1番にしたのが「傷病手当を受給する」ことです。
傷病手当金は、病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度で、被保険者が病気やケガのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます。
引用:傷病手当|給付と手続き|協会けんぽ
働けない時期に傷病手当があるかどうかで私は安心して治療に向き合えるようになりました。
もらえる金額や受給できるかはあなた自身の状況などに左右されます。
利用できる制度を活用して、不安を少なくしました。
初めのころは、働かないのにお金をもらう罪悪感がありました。
でも、受給しないで生活できない方が私は不安だったのです。
- 減っていくだけの残高がプラスになった
- 明日の食べ物を心配しなくてよくなった
- 治療費の心配が少なくなった
- お金の不安で愛犬に強くあたることが減った
などお金に関する悩みが減るだけで、精神的にも少し安定したのを今でも覚えています。
協会けんぽの場合、傷病手当を受給するための基本条件は以下の通りです。
- 業務外の病気やケガで療養のため仕事を休んでいること
- 連続する3日間の待期期間の後、4日目以降も休んでいること
- 休んでいる期間について給与の支払いがないこと
- 支給開始日から通算して1年6ヵ月まで支給される(令和4年1月から、途中で復帰した期間があっても通算1年6ヵ月受給可能)
- 支給額は、支給開始日以前12ヵ月間の各標準報酬月額の平均額を30日で割り、その2/3を乗じて計算される
出典:協会けんぽ 傷病手当
今の自分が受給できるかどうか詳しく調べたい人は、協会けんぽの公式サイトで自分の状況を調べてみて下さい。
②体調をみて在宅ワークにチャレンジ
先ほどは、傷病手当を受給するとお話ししました。
傷病手当にも条件や期間の定めがあるので、約4年間まるまるもらえるわけではありません。
そのため私は、受給できなくなった時に備えて在宅ワークに挑戦しました。
自分のブログを立ち上げるのは自信がなかったし、収益化するのにも時間がかかると断念。
色々なことを調べて自分には「クラウドソーシング」が合っていると感じ、挑戦しました。
私の場合は体調の良い日にかなり無理をして取り組み、
一時的に月20万円ほどになったこともありました。
ただ、睡眠時間を削るなど無理をしていたので、ずっと続けられる働き方ではなかったと思います。
しかし、持病で働けない期間の収入としては、贅沢などをしなければ十分でした。
私と同じようにクラウドソーシングが向いている人もいるでしょう。
反対に、PC作業は苦手という人もいると思います。
そのため、在宅ワークで少しでも稼ぎたいという人は、
まず自分には何が向いているのかを調べてみるのがおすすめです。
③勉強の時間に充てる
これは在宅ワークにも繋がるのですが、無知な状態のまま何かをするのは危険なことが多いです。
私は在宅ワークにチャレンジしようと思った時に、
文章の書き方やわかりやすい伝え方などを勉強しました。
そして、医師から働く許可が出た場合に備えて、自分の働いていた業界についても勉強しました。
私は看護師として働いていたのですが、医療業界の知識は日々新しくなります。
自分が持病で立ち止まっていた間も新しい常識が増えている可能性が高かったのです。
だからこそ、新しい知識を持っていないと働くのが怖いと感じ、勉強を始めました。
何でもいいのでせっかく働けなくて時間があるのであれば、
不安に感じて色々考える時間を、勉強する時間に当ててみるのもおすすめですよ。
④日記をつける
持病を抱えていると、負の感情が溜まってくることもあります。
しかし、私は吐き出す相手がいなかったので、日記に全てをぶつけるようにしました。
自分の思いを記録として文字に残しておくと、
- 「昔はこんなこと思ってたんだ」
- 「この時はそう思ってたけど、今はこう思ってるってことは少しは前を向けたかな」
などと自分と向き合うことができました。
体調の悪い日は何も書かないこともあります。
それでも「この日は日記が書けないほど体調が酷かったんだ」と思い返すことができるのです。
「つらい時のことなんて思い返したくない!」
と思う人もいるかもしれませんが、治療が進んで体調が楽になってくると
- 治療が進んだことがわかる
- 自分がどれくらい頑張ってきたのかがわかる
- 過去の状況と今の状況を照らし合わせて自分の頑張りを認められる
などのメリットがあります。
不安や悩みが大きくて今は何もしたくないという人は、
「まず自分の気持ちを日記に書いてみる」のも一つの手ですよ。
⑤同じ悩みを持つ人を探す
持病で働けない不安を和らげるために、
SNSやネットで同じ悩みを持つ人を探すのも私には合っていました。
前述したように私はキラキタした投稿を見たくありませんでした。
そのため、新しくアカウントを作って病気関連の人のみフォローしたのです。
そうすると、同じ悩みや不安を持つ人たちから反応があったり、他の人に共感することもできます。
- 「自分1人だけがつらい思いをしているのではない」
- 「仲間がこんなにいる」
という気持ちになれることが多いです。
知り合いじゃない人だからこそ、自分の気持ちをさらけ出せることってあると思います。
私も治療に関することやお金の不安、働けないことの焦りなどを投稿していましたよ。
誰にも反応されなくても、自分の気持ちをアップできただけでスッと少し楽になることも多いです。
SNSを見ることで逆につらくなる場合は、無理をせず距離を置くことも大切です。
今の私は持病の治療を約4年間頑張り、なんとか症状が安定して生活リズムが整いました。
たくさんの不安や悩みを抱えて乗り越えたからこそ、思うこともあります。
持病が安定した今だからこそ思うこと

持病が安定して、もう一度働けている今、
あんなに考え込んでいた悩みや不安について私なりに思うことがあります。
当時の私に今思っていることを伝えたとしても、きっと受け入れてくれないでしょう。
それほど、持病で働けない時の不安って大きいですよね。
それでも、治療を頑張った先に、
「こんな考え方ができるようになるかもしれない」
という思いで知ってもらえたら嬉しいです。
①どれだけ不安に感じても完全に解消することはできない
当たり前ですが、持病で働けない時にどれだけ不安を感じても、働けるわけではないので、
私の場合は、働けるようになるまで不安が完全になくなることはありませんでした。
当時の私も1つの小さな不安がなくなっても、新しい不安が出てくるだけでした。
しかし、不安について悩み続けるよりも、
「不安を少しでも楽にするためにどうするべきか」
という悩みに変えるほうが理にかなっています。
このように悩み方を変えられれば、次にどう行動すればいいのかが見えてくるかもしれません。
例えば、私なら
- お金がない→在宅ワークや傷病手当を活用する
- 治療に不安がある→主治医に相談する
- 将来が不安→何が不安なのか追及し、改善策を考える
などのように行動しました。
ただの漠然とした不安ではなく、行動するきっかけが少しづつ見えてくると思います。

私が精神的につらい時支えてくれたのは、愛犬たちでした。愛犬たちがメンタルを安定させてくれた話を知りたい人は、以下の記事も合わせて読んでみて下さいね!
②結局やれることは治療に専念すること
持病の症状が強い時は、働けない不安を持っていても、
結局やれることは治療に専念して1日でも早く症状を軽くすることです。
どんなに頑張っても日常の生活で自分ができることには限りがあります。
そのため、主治医との連携を密にしたり、医師の指示に従って内服したりして、
治療の進展を待つしかありません。
「早く働かなきゃ」と焦っても、持病が悪化して治療期間が伸びる原因になることが多いです。
実は私も医師の指示を破って、再手術になった経験があります。
それがなければ、治療期間が約4年ではなく、約3年で済んだかもしれません。
働けない不安は本当によくわかりますが、
「今は治療に専念すべき」という医師の判断には従うようにしてくださいね。
③目標や希望があると前向きになりやすい
持病で働けない間は精神的に不安定になりやすいので、
治療が終わった後の目標や希望があると前向きな気持ちになりやすいです。
私の場合は、
- もう一度看護師として働く
- 愛犬と一緒にドッグランで遊ぶ
- 愛犬と一緒に旅行する
という目標や希望を持っていたら良かったのかなと今では思います。
不安で押しつぶされそうな時はそんな考えを持てませんでしたが、
今では常に今後やりたいことや行きたい場所を考えるようにしています。
希望や目標があれば、落ち込むことがあった時にも、
- 「いつか愛犬と思いっきり遊ぶためにも頑張ってみよう」
- 「看護師として絶対に職場復帰するんだ」
などと考えられるようになっていたんだろうなと思います。
もし今のあなたが持病で働けない不安に押しつぶされそうなら、
自分の目標や希望を書き出してみるのも選択肢の一つですよ。
④頼れる人がいると心強い
1人で悩んでいるより、頼れる人がいると心強いです。
家族や友人、恋人など、あなたが安心して話せる相手に頼ってみてください。
特に、親が支えになってくれる人も多いと思います。
しかし、家庭の事情によっては家族を頼るのが難しい人もいるでしょう。
そう言う時は、恋人や友人など誰でもいいので、
頼れる人がいると精神的にも金銭的にも少し楽になる可能性があります。
私は彼氏にとても助けられました。
地方に住む両親は飛行機でないと会えない距離でしたし、
近くにいた彼氏と同棲することでお金の不安が少し緩和されました。
「頼れる人なんていない」と思った人は、SNS上の友達でもいいんです。
自分の不安を聞いてくれ、寄り添ってくれるだけでも、精神的に少しホッとすると思います。
働けない不安は消えなくても、少しずつ前に進める
持病で働けない不安は働けるようになるまで完全に消えてくれることはありませんでした。
それでも、その不安を少しでも楽にするために
「今の自分にできることはないのか」諦めずに考えてみてください。
そうすれば、案外いい考えがフッと浮かんだり、打開策が見えてくることもあります。
少しずつでも前に進むことができれば、
いつか暗いトンネルから希望の光が見えてくるかもしれません。
持病で働けない不安を抱えているのはあなただけではありません。
私も過去に同じ悩みを持っていた仲間です。
あなたは1人と感じるかもしれませんが、
探してみるとSNSなどで同じ持病や悩みを抱えている仲間がいるはずです。
少しずつでもいいので、前を向いて持病と向き合っていけることを願っています。
今は無理に前向きになろうとしなくても大丈夫です。
あなたのペースで少しずつ前へ進めばいいと私は思います。



